運動というと、ジョギングやテニス、水泳などまとまった時間を
使って行うスポーツを思い浮かべる方が多いのですが、
通勤や買い物など外出時に歩くのも立派な運動です。
中でも階段の上り降りは、ジョギングやテニスをしたのと
同じぐらい高い強度の運動をしたことになります。
数々の研究から運動は肥満や糖尿病、高血圧、心血管病の
予防となる他、大腸がんや抑鬱のリスクを減らすことなどが
示されています。
現在、国際的に推奨されている健康増進のための運動量は、
ウォーキング程度の運動であれば週150分とされています。
しかし残念ながら、これを達成している人は半数に満たないと
推計されます。
スポーツ庁が昨年11月に18~79歳の男女2万人を対象に実施した
インターネット調査で、「現在運動をしておらず将来もしない」と
答えた人は35.6%おり、その理由として最も多かったのは、
「仕事や家事が忙しい」で32.8%(複数回答)でした。
運動はしたいが時間がないという人は、短い時間で済むような
工夫が必要です。
高い強度の運動であれば、より短時間で健康への効果が
得られることが分かっています。
英国で2003年に報告された住民2千人を10年間にわたって
観察した研究では、高い強度の運動を週60分程度行う人は、
心血管病で死亡するリスクが6割低下していました。
これはジョギングなら1日9分、階段の上りなら1日7分に
相当する運動量です。
運動するためのまとまった時間がとれない人は、通勤中や職場、
買い物先などで階段を使うようにしてはどうでしょう。
6階までであれば、エレベーターより階段を使った方が
移動時間を半分以下に短縮できることが分かっています。
なかなか来ないエレベーターを待つより、階段を使った方が
時間の短縮になるわけです。駅などで階段の隣にエスカレーターが
あると、たとえ少しの段差でも無意識にそちらを使っていない
でしょうか?
この習慣を改めるだけでも、結構な運動量になりますので
今日からぜひ実行してみましょう。
